SK見守り隊の活動状況(令和5年度まとめ)

 約3年間の長期にわたり国民を苦しめ続けてきた新型コロナウイルス感染症が、令和5年5月8日をもって「5類感染症」に位置付けられ、国民の自主的な取り組みを基本としつつ通常の日常生活を取り戻す方向に転換されました。
 しかしながら、依然として高齢の方々を中心として感染リスクは高く、公表はされませんが薩摩川内市においても多くのコロナ感染者やインフルエンザ感染者が出ています。
そのため、引き続き感染防止を最重要課題として取り組まなければならず、見守り隊員も細心の注意を払いつつ見守り活動と生活支援活動を展開して来ました。
 以下に令和5年度の主な活動状況等を報告致します。

1 特別事項の報告

 平成29年(2017年)10月の当NPO法人設立当初からのメンバーで、当NPO法人の理事としてご活躍いただいた吉留和男さまが、昨年9月26日に74歳でお亡くなりになりました。とても真面目で律儀な方で、かつ地域貢献に高い目標を持って活動しておられる偉大な先輩(川内高校20期生)でした。もっと長生きして当NPO法人のご意見番としてご活躍して欲しかったところですが、残念でなりません。心よりご冥福をお祈り致します。

2 令和5年度 理事会兼総会の開催

(1)3月7日(木)17時から、ダスキン若葉の会議室にて、理事会兼総会を開催いたしました。議事内容は①令和5年度事業活動報告及び決算報告、②令和6年度事業計画及び予算計画、③役員改選について、④その他、でしたが滞りなく承認されました。なお、複数の出席者から、①ガソリン等が値上がりしていること、②利用者(高齢者)の方々から利用料金(200円)を値上げしたらどうかとの意見を頂いていること等から、利用料金の値上げについて利用者の意見を集約して理事会に報告し決定していくこととなりました。

(2)正会員・賛助会員21名の皆様には、会議資料等を送付致します。

3 薩摩川内市役所等関係団体への取り組み

  • 5月15日、市役所(地域政策課薩摩川内市民活動センター)に当NPO法人の「令和4年度事業報告書」を提出し受理されました。
  • 6月10日、(株)東京商工リサーチからの「企業情報調査票」に必要事項を記入し提出しました。当NPO法人の情報発信手段の一つとして取り組みました。
  • 6月21日、鹿児島県総合政策部地域政策課からの「日常の買い物に関するアンケート調査」に記入し提出しました。県議会において、「買い物代行サービス」について検討されているようです。
  • 6月29日、総合福祉会館会議室にて「令和5年度生活支援事業所ネットワーク交流会」が開催されました。生活支援事業所17団体、社会福祉協議会各地域担当コーディネーター9名、地域包括支援センター2名が一堂に会し、薩摩川内市の地域包括ケアシステムの推進についてグループ討議しました。今後、さらに社会福祉協議会のコーディネーターを中心として、横の連携を強化し協働で推進することが確認されました。
  • 11月27日、薩摩川内市役所601会議室にて「令和5年度生活支援事業所ネットワーク交流会」が開催されました。市民活動に取り組む25団体、39名が一堂に会し、市の市民活動への支援事業の紹介、各市民団体等の取組状況報告等がありました。市内の地区コミュニティ協議会48所との連携、市民活動情報サイトを活用した各団体の情報発信等について確認しました。
  • 令和6年1月23日、親和技術コンサルタント株式会社会議室にて「薩摩川内市市民活動情報サイト操作研修会」が開催されました。市内の各団体が市民活動情報サイトを活用して情報発信する操作方法についての研修であり、当NPO法人もパソコンを持参して参加しました。今後、当NPO法人のホームページとリンクしつつ情報発信していきたいと思います。

4 令和6年度薩摩川内市市民活動支援補助金(ステップアップコース)について

  • 1月9日付で薩摩川内市役所から「令和6年度薩摩川内市市民活動支援補助金(ステップアップコース)の募集要項が届いたので、申請書類に必要事項を記載し1/22付で申請しました。
  • 3月11日に、SSプラザせんだい会議室にて、令和6年度薩摩川内市市民活動支援補助金(ステップアップコース)に係る公開プレゼンテーションが開催されました。4団体がプレゼンテーションを行いましたが、当NPO法人に対する審査委員からの質問と意見としては、①「ボランティア精神に基づき活動しているが、継続するために収支計画をどのように考えているのか。」、「②素晴らしい取り組みであるが、活動の課題などを行政に伝えることも必要である。今後のビジョンをお聞かせ願いたい。」でした。
  • 3月22日付で、薩摩川内市役所から申請のあった市民活動補助金について「採択」となりましたとの通知をいただきました。

5 見守り事業と生活支援事業の活動状況について

  • 今年度に入ってから6名の新規ユーザー会員の入会がありました。特に入来支部において3名の入会がありました。民生委員、ケアマネージャー、コーディネーターの方々から当NPO法人を紹介していただいているようで有難いことです。
  • 今年度に入って、入来支部の活動が増えたこともありますが、当NPO法人の生活支援が定着して来ており、買い物支援、ゴミ出し、草刈り等の生活支援事業が1109件と増大しました。 詳細は、別紙をご覧ください。
  • 今年度の生活支援の特徴として、①90歳の高齢者の方がパソコンを購入されたので、その据付工事から文書入力方法などのサポートを要請され、見守り隊員も四苦八苦しながら取り組んでいます。②身体障がい者1級のユーザー会員が64歳になり年金申請の時期となりました。本人は読み書きが難しい状況なので、見守り隊員が年金事務所に3回相談に行き、本人に代わって年金申請を行った事例がありました。
年度活動地域家庭訪問先数生活支援状況見守り隊員
2018東郷町、田海町、白浜町、高城町32軒180件2名
2019東郷町、田海町、白浜町、高城町、城上町40軒367件3名
2020東郷町(29)、田海町(6)、白浜町(3)、高城町(1)、
城上町(2)、中村町(1)
42軒
(8名入所、他)
485件3名
2021東郷町(27)、田海町(6)、白浜町(5)、高城町(1)、
城上町(2)、中村町(1)
42軒
(2名他界、3名入所、他)
718件3名
2022東郷町(27)、田海町(6)、白浜町(6)、高城町(1)、
城上町(6)、中村町(1)、陽成町(1)、入来町(1)
49軒
(2名入所、9名加入、他)
936件4名
2023東郷町(25)、田海町(6)、白浜町(6)、高城町(1)、
城上町(7)、中村町(1)、陽成町(1)、入来町(4)
51軒
(4名入所、6名加入、他)
1109件4名
<年度別活動地域と活動状況>

6 その他報告事項

(1)HPの制作と管理

 ポリテクカレッジ川内のご支援のもと、以下のように情報発信しました。

  • 5月に「令和4年度活動実績(まとめ)」と「新年度ユーザー会員募集中」
  • 9月に「SK見守り隊の活動状況(令和5年4月~8月)」
  • 4月(予定)「令和5年度活動実績(令和5年度まとめ)」

(2)令和6年能登半島地震災害義援金への寄付

 今年の元旦(1/1)に発生した能登半島地震で被災された皆さま並びにご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。当NPO法人も役員間で相談して、日本赤十字社を通じて些少ではありますが義援金として寄付しました。

(3)寄付等

  • (株)キーバインドさま、西本稔さまから御寄付をいただきました。誠に有難う御座いました。
  • 賛助会員の中嶌悦子さまが、写真のようなアクリル毛糸タワシを30セット寄付していただきました。食器洗い用としてとても重宝するものなので、見守りしている高齢者の方々に配布させていただきました。一つ一つの袋の中には、タワシ2個と可愛い折り鶴が2個入っており、開けた高齢者の方々は大喜びでした。本当に有難う御座いました。

付録 表・グラフ

■高齢者等生活支援事業の活動状況(令和5年度)