SK見守り隊の活動状況(令和4年度まとめ)
令和4年度になっても新型コロナウイルス感染者数が増え続け、特に8月に入って第7波の要因といわれるオミクロン株が猛威をふるい1日の新規感染者数は25万5千人となりました。鹿児島県も薩摩川内市も非常に多くの感染者数が出ましたが、新型コロナワクチン接種者数も増えて重症者数も減少傾向にあり、かつ日本経済も活性化して行かねばならないことから、政府は令和5年2月に「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を決定し、コロナ禍前の日常生活に戻しつつあります。
しかしながら、依然として高齢者の方々に対しては感染防止を最重要課題として取り組まなければならず、当NPO法人の見守り隊員も細心の注意を払いつつ、見守り活動と生活支援活動を展開していますし、今後も継続して参ります。また、今年度、懸案であった活動地域の拡大も達成することができました。以下に令和4年度の主な活動状況等を報告致します。
1.薩摩川内市役所等関係団体への取り組み
- 5月11日、市役所(地域政策課薩摩川内市民活動センター)に当NPO法人の「令和3年度事業報告書」を提出し受理されました。
- 6月3日、総合福祉会館会議室にて「令和4年度生活支援事業所ネットワーク交流会」が開催されました。生活支援事業所6団体、社会福祉協議会各地域担当コーディネーター11名、地域包括支援センター14名が一堂に会し、薩摩川内市の地域包括ケアシステムの推進について協議しました。今後、さらに社会福祉協議会のコーディネーターを中心として、横の連携を強化し協働で推進することが確認されました。(当NPO法人からの参加:中山理事長、山之口副理事長、冨永理事)
- 6月9日付で鹿児島県社会福祉協議会から、「買い物代行サービスに係る調査について」の依頼がありました。県議会において、「買い物代行サービス」についての政策提言が行われるようです。
- 7月7日、坂元副理事長が関東鹿児島連合会副会長という立場で、田中薩摩川内市長を表敬訪問しました。その際に、私(中山理事長)も同行し当NPO法人の活動状況を説明させていただきました。引き続き、薩摩川内市のために頑張って下さいとの激励をいただきました。その後、別の会議室で、保健福祉部長、高齢・介護福祉課長、同課長補佐等のヒヤリングを受けました。主な内容は㈱キーバインドが開発しているSmartBindというソフトについて詳細に説明して欲しいとのことで、坂元社長と橋口鹿児島営業所長(川内高校卒)から詳細な説明がありました。坂元社長は、SK見守り隊の事例を参考として、是非とも薩摩川内市で取り組んで欲しい、その為の苦労は惜しまないと強調していました。
- 11月30日、総合福祉会館会議室にて「令和4年度生活支援事業所ネットワーク交流会」が開催されました。生活支援事業所4団体、社会福祉協議会各地域担当コーディネーター6名、地域包括支援センター4名が一堂に会し、生活支援ケースについて意見交換会を行いました。当NPO法人からは、社会福祉協議会のコーディネーターが中心になって、生活支援事業所に対して具体的に仕事を依頼して欲しい。また、当NPO法人が実施出来ない生活支援事項がある場合、ここに登録してある生活支援事業所にお願いしたい。そのようなことが可能となる仕組み作りをお願いしました。(当NPO法人からの参加:中山理事長、山之口副理事長)
- 12月9日、SSプラザせんだい会議室にて「令和4年度薩摩川内市民活動ネットワーク会議」が開催されました。市民活動団体及びNPO法人の16団体が一堂に会し、市の市民活動への支援事業の紹介、各市民団体等の取組状況報告等がありました。薩摩川内市も人口減少化、高齢化が進む中、市民が自ら活動する事が大事であることを共有した会議でした。(当NPO法人からの参加:中山理事長、冨永理事)
2.ふるさと納税を活用した「地域貢献活動応援プロジェクト」について
- 4月28日付で鹿児島県知事より当NPO法人に対して、令和4年度鹿児島県地域貢献活動応援プロジェクト助成金として、28万4千円が交付決定されました。
- 5月20日付で、ご寄付いただいた中で氏名の公表可とされた9名の方々に、お礼状等を送らせていただき、引き続き、当NPO法人の応援団としてエールをお送りいただくようお願いしました。
- 8月24日、当プロジェクトを担当している鹿児島県庁の男女共同参画局くらし共生協働課のヒヤリングを受けました。内容としては、①県庁当課にインターンシップで来ている大学生が当NPO法人の活動に興味を持ったこと、②県庁当課の課長他担当者の方々が、当NPO法人が活用しているSmartBindというソフトに興味を持ったこと、等からヒヤリングの開催となりました。(当NPO法人の出席者:中山理事長、山之口副理事長)
- 11月7日、10月末現在の実施状況を中間報告しました。
- 令和5年3月末までに実績報告書の提出及び助成金の確定申請を行った結果、当NPO法人に対して該当助成金が支給されました。御寄付いただきました皆様に心から感謝申し上げます。誠に有難う御座いました。
3.見守り事業と生活支援事業の活動状況について
- 冒頭で述べているように、新型コロナ株(オミクロン株)が猛威をふるう厳しいコロナ禍のもと高齢者等を取り巻く状況は非常に厳しいものがありました。これまで定期的に帰宅しておられた親族の方々が帰宅できないために、見守り訪問での隊員との会話を楽しみにしていただくと共に、買い物支援、ゴミ出し支援、草刈り・剪定等の生活支援事業が936件と増大しました。詳細は、別紙をご覧ください。尚、今年度新規ユーザー会員が9名加入されました。
- 薩摩川内市社会福祉協議会等から活動地域の拡大を要請されていましたが、入来町を中心とする当NPO法人入来支部を設けることができました。引き続き、入来支部と連携を図りながら地域貢献して行きたいと思います。
- 今年度の見守り事業と生活支援事業の特例として、独り住まいの高齢(87歳)の方がコロナ感染してしまい、自宅療養を指示されました。電話で協力要請があったので、3日間玄関先まで弁当など食べ物を運び携帯電話で症状の確認を行いました。厳しい時期もありましたが無事に回復され、当NPO法人に感謝されています。
年度 | 活動地域 | 家庭訪問先数 | 生活支援件数 | 見守り隊員数 |
2018 | 東郷町、田海町、白浜町、高来町 | 32軒 | 180件 | 2名 |
2019 | 東郷町、田海町、白浜町、高来町、城上町 | 40軒 | 367件 | 3名 |
2020 | 東郷町(29)、田海町(6)、白浜町(3)、高来町(1)、城上町(2)、中村町(1) | 42軒(8名入所) | 485件 | 3名 |
2021 | 東郷町(27)、田海町(6)、白浜町(5)、高来町(1)、城上町(2)、中村町(1) | 42軒(2名他界、3名入所) | 718件 | 3名 |
2022 | 東郷町(27)、田海町(6)、白浜町(6)、高来町(1)、城上町(6)、中村町(1)、陽成町(1)、入来町(1) | 49軒(2名入所、9名新規加入) | 936件 | 4名 |
4.その他報告事項
(1) (株)キーバインドが鹿児島営業所を開設
当NPO法人が活用させていただいているSmartBind(通信ソフト)を開発し、坂元副理事長が経営する(株)キーバインドが鹿児島市に営業所を開設されました。これまでもSmartBindを活用した効率的な福祉事業の展開について薩摩川内市に企画提案してきましたが、鹿児島営業所の開設に伴い是非とも早期実現して欲しいと願っています。
(2) HPの制作と管理
以下の通り情報発信しました。
- 5月に「令和3年度活動実績(まとめ)」と「新年度ユーザー会員募集中」
- 9月に「SK見守り隊の活動状況(令和4年4月~8月)」
- 4月に「令和4年度活動実績(令和4年度まとめ)」
(3) 寄付等
- (株)キーバインドさま、三角早智子さま(前ユーザー会員)から多額の寄付をいただきました。有難う御座いました。
- 当NPO法人の正会員に、徳留宏憲さまが加入していただきました。(入来支部見守り隊員)
- 当NPO法人の正会員で理事担当の祁答院忠義さまから、自己都合により退会届が提出されました。総会において、後任理事に徳留宏憲さまが選任されました。
- 当NPO法人のユーザー会員の切通紀子さまから写真のような綺麗な整理箱を18個寄付していただき、早速、ユーザー会員の高齢者の方々にプレゼントしました。テーブルの上が整理整頓できると大好評です。有難う御座いました。
付録 表・グラフ
■生活支援実施状況
■内訳(2022年度)